JavaScriptの入門書はたくさんありますが、より詳しい内容となるとなかなか見つからないでいました。色々なサイトを参考に、中級者向けの参考書を探したところ「JavaScript本格入門」にだとり着きました。
本の要約
言語の紹介から始まり、構文、組み込みオブジェクト、関数、応用的な内容と続きます。応用は、オブジェクト指向、DOM、クライアントサイドの開発で知っておきたいことなどについて書かれています。この記事では触れませんが、新記法(class命令)についても記載されています。
プログラミング初学者の方は、本書を読む前に別の入門書を読むことをおすすめします。タイトルに「入門」と書いてありますが、中級者向けの内容だと思います。
学んだこと
構文のさらなる理解
for文にはいくつか種類があるのですが、その違いや使用する際の注意点が例文と共に書かれています。他の構文も同様に書き方だけでなく、注意点まで踏み込んで書かれています。
組み込みオブジェクトの理解
JavaScriptには、Stringオブジェクト、Arrayオブジェクト、Dateオブジェクトなどの標準組み込みオフジェクト(ビルトインオフジェクト)があります。それらの使い方や注意点が例文と共に書かれています。オブジェクトに対しての理解が深まりました。
複数ある関数の書き方とその違い
本書では、関数を定義するのに大きく4つの方法があると記載されています。本書を読むまで、関数の定義の仕方が4つもあることを知りませんでした。それらの書き方や違いについて、1つ1つ書かれています。
ネット上のコードを拝見することがあるのですが、中には入門書にはない記述を目にすることがあります。サイトではその箇所について解説していなことがほとんどで、その書き方が何か分からないことが多々ありました。関数の書き方もその1つでしたが、本書で解決しました。
プロトタイプ
プロトタイプという単語を技術系ブログで目にすることがありますが、何のことなのか分からず読んでいました。うまく説明できませんが、メモリを無駄に消費しない書き方として、プロトタイプが紹介されています。自分が書いたコード(命令)がパソコンの内部でどのような動作をするのか、その辺りのことについて軽く書かれています。
私自身、全てを理解した訳ではないので、詳細については本書を読んでいただきたいです。
その他
オブジェクト指向構文、DOM、Ajaxの解説と使い方について書かれています。JavaScriptに限らず、プログラミングは学ぶことがたくさんあるということを突きつけられました。
感想
全て読んだ訳ではありませんが、私的に本書は手元に置いておきたい1冊です。記述の確認をするのに重宝しています。本の印象としては、シンプルで見やすいです。サンプルコードと図も適度にあり、好印象でした。ただし、入門書としては難しいと思うので、初学者の方は本書を読む前に他の本を読むことをおすすめします。
この記事が、参考書選びの参考になれば幸いです。
※改定版あり
改訂3版JavaScript本格入門
「改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで」には改定版があります。最新情報を得るのなら改訂版をご覧ください。
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