元Webデザイナー兼コーダーの備忘録

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【数字で考える】「数値化の鬼」の感想

本書は、識学という考え方に出会い、数々の企業の業績アップに貢献した著者が、結果を出したいプレーヤーに向けて仕事の型となる数値化のノウハウを紹介しています。今作は、プレーヤー向けの内容です。

本の紹介

本書の序章で「数値化された評価を受け入れる」と「自分の不足を数字として受け入れる」について書かれています。この2つを理解した上で本編に入ります。本編では、数値化のノウハウを5つのステップで紹介しています。5つのステップをマスターして、仕事ができる人を目指しましょうという内容です。

学んだこと

数字に対する拒否反応を無くす

本書では、仕事ができる人、急成長する人の共通点として、物事を「数字で考えられる」ということを挙げています。数字は不足を見るためのもので、不足を埋めて、次の行動を考えるための材料であるとしています。

数字は、客観的に現実を突き付けてくる残酷な側面もあると思います。しかし、自分を成長させるための道具として割り切れれば、数字は味方になってくれると思います。数字を受け入れることが、第一歩です。

例えば、テストの点数が悪かったからと気を落とすのではなく、自分の足りない部分がどこで、今後その部分を対策して行こうと考え方を変えられると良いです。今後の成長のためのヒントが貰えたと考えを変えます。感情は置いておいて、客観的な事実を受け入れ、次に活かすためにも、数字でものごとを見れるのは必要なことだと思います。

行動量

社会人の方は、PDCAという言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。

  • P(Plan):計画
  • D(Do):行動
  • C(Check):評価
  • A(Action):改善

計画を当てただけで満足してしまったということはないでしょうか。勉強、スポーツ、旅行の計画でも良いのですが、少なからずこのような経験があるのではないでしょうか。本書では計画に時間をかけないで、直ぐに行動に移すこととしています。まずやってみる、数をこなして経験を積むことに重きを置いています。

確かに、やればやるだけ何かを身に付けることはできると思います。しかし、どこかでそれ以上の成長が難しいと言う局面がくると思います。そのときは、行動量はそのままで内容を見直し、試行錯誤して、精度を上げていくやり方に変えるそうです。

割合(%)に惑わされない

成約率80%と成約率60%について考えます。

10件中8件の契約(成約率80%)と50件中30件の契約(成約率60%)があったとします。ここでは、成約率(割合)ではなく、契約数に注目します。契約数が8件と30件なら評価されるべきは後者です。

数字のマジックに惑わされてはいけません。分母と分子がいくつかを明確にすることが重要です。割合に惑わされて、行動量(ここでは、アポイントメントの数)を減らしてしまうのはいけないことです。

何かを誤魔化したいときに、割合が使われるのもしれません。注意したいところです。

便利な言葉:○○力

集中力、経済力、忍耐力などの○○力という言葉があります。これらは、数字で語った気にしてくれる便利な言葉です。これらの言葉は曖昧なものです。世間話で使う分には良いかもしれませんが、仕事上では使わないように気を付けたいです。

○○力は、具体的な数値を含んだ言葉に言い換えて、定量的な表現に置き換えます。

感想

前作は賛否が多かったと思いますが、今作は引っかかるようなところがなく読めるのではないでしょうか。難しいことは書いてありませんが、だからと言って得られるものがないわけではありません。改めて気付かされることがありました。

上司と部下が同じものさし(評価指標)を持つことが重要で、数字には誰が見ても変わらない客観的な事実があります。一方で、数字ではないところで評価されると不満が生まれるのも当然です。公平さがないので、不満が生まれるものです。

色々と書きましたが、「数字と上手く付き合えれば、仕事で評価される人になれます」という本でした。

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