家にこの本があったので読んでみました。セールスエンジニアという職種に興味のある方は、一読しておくと良いかもしれません。
本書は、エンジニアからセールスエンジニアにキャリアチェンジした著者が、10年間セールスエンジニアとして働いてきた経験から得られたノウハウを紹介しています。
本の紹介
そもそもセールスエンジニアとはどのような仕事なのか、どのような人達と仕事をするのか、評価されるためにどのうようなことに取り組んだのか、セールスエンジニアとして更に飛躍するにはどうしたら良いのか、といったことが著者の経験を踏まえて書かれています。セールスエンジニアにキャリアチェンジしてから仕事が評価され、プライベートも上手くいっているそうです。
本書でいう「ふつうのエンジニア」とは、エンジニアとして目立った成果を挙げられていない方を指しています。また、本書ではセールスエンジニアと名称を統一していますが、企業によってその呼び方は様々あるそうです。
学んだこと
セールスエンジニアの仕事について
セールスエンジニアは、「エンジニアの知見を営業に活かして働く職業」だそうです。商談に同行し、営業の方がカバーしきれない製品の技術面に関してフォローして、契約に繋げられるようアシストします。
また、何で評価されるのか、何の業務にどれだけ時間を割り振るのか、社内の関係者は誰なのか、といったことについても書かれています。詳細は、本書で確認してください。
時短、効率について
セールスエンジニアは忙しいです。複数の商談を抱えていたり、関係者も多いです。当然、担当商品の専門知識を持っている必要があるので、勉強する時間を確保しないといけません。何に時間をかけるのかを考え、効率的に仕事をしないと時間が足りません。何に時間をかけるのかは、状況によって変わります。
時短、効率化するにはまず、仕事に優先順位を付けます。次に、無駄を省きます。リモートワークが許されているのなら、リモートにして移動時間を無くします。他に効率的な働き方の具体例として、以下を挙げていました。
- 割り込み業務が入らないようにする
- 苦手な仕事を同僚とサポートし合う
この章の話は、セールスエンジニアでなくてもすぐに実践できるものがあるので、自身の業務に取り入れてみると良いと思います。
英語力について
外資系のセールスエンジニアの仕事は、中学レベルの読み書きで十分だそうです。主に、日本で日本人相手の商談なら問題ないということです。しかし、日本市場に導入する製品を担当する場合、最低限の英会話力が必要だそうです。海外の研修を受けたり、海外の開発元に出張することがあるためです。
高い英語力があると希少価値が高いセールスエンジニアとして見られ、仕事の幅が広がります。海外に出張したり、外国の商談に参加したりします。外資系のセールスエンジニアとして、海外で働くことも視野に入ります。
キャリアデザインについて
セールスエンジニアとして働き続けることもできますが、他にどのようなキャリアが考えられるのかを紹介しています。本書では以下を挙げていました。
今までやってきた仕事と被るところがある職種ならキャリアチェンジの可能性があるということです。
感想
セールスエンジニアの仕事がどのようなものなのかが垣間見えました。本書を読んで、セールスエンジニアという職種が自分には向かないということがよく分かりました。一方で、世の中にはセールスエンジニアという職で、仕事とプライベートの両立ができている方がいるということを知れました。
本書は、セールスエンジニアとして成功している方の経験談が書かれています。一方で、苦労している方もいると思います。そういう方の話も聞いてみたいです。
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